Photo: 4/6/2003

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銃規制
銃大国アメリカにありながら我がCalifornia州はかな〜り銃規制に熱心な州の一つです。 特にハンドガンに関する規制は暴挙に等しく、州認定のラボで安全試験に合格した銃しか販売を認めないと言う凄い物です。 当然この試験を依頼できるのは製造メーカーに限られる為、結果、最新・現行品以外の銃、中古銃及び輸入銃の大半が取引不能となってしまいました。

C&R等のFFL保持者以外に与えられた唯一の例外は州内に在住の個人により合法的に所有されている銃の個人譲渡のみです。 これが何を意味するかと言うと、つまり「欲しい物を見たら迷わず買え。 後悔は買ってからしろ」の原則がここに確立された訳です。

 

待てば?
MATEBA Auto Revolver。 2001年11月号のGun誌で特集されているので記憶に新しいと思いますが、イタリア製の奇抜なオートコッキング機構を持ったセミオートマチック・リボルバーです。 (7/16/2007 追記: 表記上、オートリボルバーと書かれている場合があります。 また某アニメの影響か、2006M リボルバー(セミオートでは無い)とよく混同されているようです。)

写真を見ても判る通りその大きさと重さから実用性(携帯性や隠蔽性等)は皆無で、ISPC他の競技専用としての割り切りがないと買っても後悔する事保証付きですが、逆に競技ではリボルバーの安定性とセミオートのトリガーの軽さが同居しているからとても有利なんだそうです。

   

S&W M29と並べてみて見ました。 M29も十分に大きくレンジでは結構奇異な目で見られるんですが、コレに比べたらかわいい方ですね。 これだけ重く、バレルが下側にあって、更にショートリコイル&オート・コックまでするんだから反動は結構マイルドなのではないでしょうか。

 

早速バラす
技術屋のお約束として買ったらまず分解です。 これは電化製品でも銃でも同じで、やはり使う前に中身を理解しないといけません。 特に中古の銃は前のオーナーがどんな使い方をしていたか判らないので念入りに... って実はコレ、知人の元Gunディーラーから買ったのでその心配は無用なんですが、やはり好奇心には勝てずに分解して注油しました。 結果、以前にも増して作動が滑らかになり好奇心も収まったので良しとしましょう。

今回手に入れたのはダット・サイト付きの8-3/8インチ・ターゲットモデルに6インチと4インチの交換用バレル&コンペンセイター付きのフルセットでした。 この銃を知っている人から見ればヨダレが出そうな構成ですね。 流石は元MatebaのNorthern California正規ディーラー、しっかりとツボを抑えています。

初見から数えて実に2年以上、ついに我が手にMatebaが来ました。

 

 

じゃあ撃ってみよう --- Added on 3/15/2004 ---

機会があったので友人と山の中まで行ってガンガン撃って来ました。 実際に撃った観想は

これ、面白い。 メカ好きの心を擽る (好感)
これ、ちょっとマズイなぁ...x2 (問題点)

の二つでした。 好感の部分はそのまま素直に操作感で、精度の良い機械がカチッと動く小気味良さはメカ好きには堪らない要素です。 リボルバーなのに勝手にコックしてくれるのも何か得した気分になります。

反面、問題と感じた部分2点は結構根が深く競技や実戦では致命的欠陥になると個人的には感じました。

一つ目は初弾と二発目以降のトリガー感覚の違いです。 狩猟やシルエット競技でも無い限り普通リボルバーはダブル・アクションで撃ちますが、この銃の場合オート・コックした後の2発目はトリガーがシングル・アクションの位置までしか戻らない為に「オートでジャムった」時のような妙な感覚に囚われます。 仮にこの銃で射撃を覚えてこの銃しか使わないなら「慣れ」で克服できるかもしれませんが、実際はそうではありませんので。

二つ目はもっと深刻な「6発撃ち終わった後もハンマーがコック状態」と言う問題です。 ハンマーがコック状態の場合、シリンダー・リリースは動かないのでリロード出来ません。 シリンダーを振り出すには手動でハンマーをデコックする以外なく、その為のロスタイムは結構な痛手になります。

じゃあ7発目を空撃ちすれば良いと思うかも知れませんが、6発撃ったつもりで5発しか撃っていなかった場合や、競技で4ターゲット撃った後、次のステージのターゲット数が3以上だった場合には通用しません。 競技や実戦ではリロードするタイミングが限られていているのでこれは相当なハンディですね、危険ですし。

ハンマーが起きていてもシリンダー・リリースを下げると勝手にデコックしてくれる機能が付いていれば全て解決なんですが、設計段階ではそこまで気が回らなかったのでしょう。

 


機構としては大変面白く造りやデザインも悪くない。 ただ実際に使用するのには結構問題があり、良くも悪くもまさに「イタリア製」でした。 フェラーリやランボルギーニを扱うのと同様にそれらを理解し、受け入れられる環境が持てる人には非常に「良い物」ですが、大衆に受け入れられる商品か、と問われると答えはNoですね。

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