素朴な疑問...

これってどうなっているんだろう? なんでこんなのが動くんだよ? え、何それ? そんな部品どこにあるの?

と言った、これまでに受けた質問を纏めてみました。 構造上の疑問や部品の詳細など、あくまでもオートマグの機構に関するもので、当然私の分かる範囲での回答となりますが、何かご質問があれば下記まで。

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質問 その1、本当にジャムるの?
質) よくオートジャムって言う有難くない名前を目にしますが、本当にそんなにジャムる銃なんですか?

答) しっかりと調整・整備された銃を「しっかりと」撃てば殆どジャムりません。 逆に言うと整備されていない銃はまずマトモに動作しませんし、正しい撃ち方を知らない(出来ない)場合も同じ結果となります。

注: ショートリコイル方式の銃は基本的に反動をしっかりと受け止めてやる必要があります。 なので反動を上に逃がす撃ち方(特にマグナム・リボルバー系)が体に馴染んでいる人が何も考えずにオートマグを撃つとほぼ間違いなくジャムります。 これは程度問題であって、例えばガバメント(45ACP)でも極端にグリップを緩くして撃てばジャムるのと同じです。

 

質問 その2、レシーバーの刻印の色?
質) 写真で見る実銃のレシーバー刻印は色が薄かったり、消えかかっていたりでモデルガンのそれとは大分違って見えるのは何故ですか?

答) 実銃の刻印はエレクトロ・エッチングという方式でレシーバー側面の金属を焼き飛ばして彫り込んだ物です。 モデルガンのように型で造り込んだ物ではありませんし、深みも爪で引っかいて何とか分かる程度しかありません。 なので見た目が違うのは当然ですし、扱いが荒いと簡単に磨り減って薄くなっていきます。

例: 最近流行のレーザー刻印(KSCが良く使う奴)をイメージして貰えればわかるかと思います。

 

質問 その3、Heli-Coilって何?
質) Bruce氏著の「Five Ways To Break Your Auto Mag - September 1999」に出てくるヘリコイル(Heli-Coil)という部品ですが、部品図には載っていません。 これは何処にある、どんな部品なんでしょうか?

答) コッキング・ピース内のリコイルロッドをねじ込む穴の中にあります。 硬度が同じステンレス材同士では「かじり」を生じたり、また逆に食い付きが悪く緩みの原因となったりします。 それを防ぐ為、コッキング・ピースには一回り大きなサイズでネジを切り、そこにHeli-Coilを入れ込む事で適度なネジ性能を実現しています。

注: 部品的には車、バイク用のネジ穴修理材(ヘリサートとも言う)と同じ物体です。

 

質問 その4、アクションの重さ?
質) 完全閉鎖状態(ボルト閉鎖、ハンマー・ダウン、マガジン(弾入り)挿入)からボルトを引いてチャンバーに一発目を送り込む動作はガバメント等、一般拳銃と比べてどの程度重いのですか?

答) はっきり言ってやりたくない位重いです。 ガバメントなんて全く比較になりません。 ロック機構の再現されているM16の金属性モデルガン(あるのかな、そんなの?)のチャージ・ハンドルを指二本のみで最後まで引いてみればこの気持ちが分かると思います。 ちなみにマルシンの金属製オートマグのボルトは実銃ガバメントより遥かに軽いです。

追: 大昔のGun誌(1983年10月)でボルトを引くのに要する力が25kgと出ていましたが、体感はもっと重いです。

 

質問 その5、マガジンには何発入れる?
質) Bruce氏著の「Five Ways To Break Your Auto Mag - September 1999」にてマガジンには5発しか入れない方が良い、とありますが、実際どうなんですか?

答) マガジンには物理的に7発入ります。 ただ7発フルに入れてしまうとほぼボトミング状態となる為、マガジンボディへの負荷は相当な物になります。 更にその状態のマガジンをボルト閉鎖状態の銃に叩き込んでボルトを引くと... $150−$200(2005年現在)の貴重なマガジンをわざわざ痛めつける理由は無い訳で、5発から6発というのは合理的な数字だと思います。 それに自分で実際に7発マガジンに入れてみれば分かりますが、7発目を素手で押し込むのは決して楽しい作業ではないです。

追: 2005年現在、新品として一般に入手可能なのはアフターマーケット(Triple-K製)の鉄製マガジンのみです。 オーストラリア製で値段は$45前後。 動作上は問題ないのですが、黒染めの鉄製なので純正品(ステンレス)とは明らかに見た目が異なります。 またマガジンスプリングが多少弱い、との声も聞きます。

 

質問 その6、ロック解除後のバレルは?
質) ロータリーボルトのロッキング・ラグが解除された後、バレル・アッセンブリーは完全にフリーとなるのしょうか?

答) 完全にフリーになります。 よってその状態で銃を前後に動かせばバレルはカタカタと自重で前後にスライドします。

例: 銃口を下に向けてボルトを引いて行った場合、ロッキングが解除されるまで(約1cm)バレルはボルトと共に後退しますが、ロック解除と同時に自重で元の位置(=下)に戻ります。

 

質問 その7、バレル前進時のロック動作?
質) バレル・アッセンブリーが完全に前進した状態でボルトをゆっくりと閉鎖位置まで持っていった場合、閉鎖機構は問題なく動作しますか?

答) 特に問題なく動作します。 リコイル・スプリングのテンションと、ボルト後端にあるボルト・ローテーション・スプリングのテンションが共に機構閉鎖方向に働きますので問題なく動作します。 (あくまでもしっかりと整備された銃での話です)

追: ちなみにこの「ゆっくりと手で閉鎖する」動作ですが、結構な握力と腕力を要求されます。


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