Photo: 4/30/2004

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Scoped Gun:

個人的な好みの問題なんだろうけど、スコープの載ったハンドガンって好きじゃないんだよね、あんまり。 所詮拳銃なんで射程距離も精度も長物ライフルとは比べ物にならないし、その上に拳銃最大の特徴の隠匿性が犠牲になる訳だから、なんか本末転倒のような気がしてさ...

と言うのが私の正直な意見です。 やっぱりハンドガンはハンドガンっぽい方が良いかな、と。 特にオートマグを集め始めた頃はより強くこの考えに囚われていて、実に貴重な、数本しか作られなかったカスタムバレルの売り込みを流したりもしていました。 今考えると勿体ない事をした訳ですが、まぁ過ぎた事を言っても始まりませんので。

では一体、何をどう間違ったらスコープ・ガン嫌いがスコープ付きのオートマグを手にするようになったのか? それはオートマグの構造をより深く理解し、その歴史や背景を知るにつれ、これまでハンドガン全般にあった固定観念が(オートマグに関しては)誤解であった事に気付いたからです。

誤解その1、射程距離と精度:
オートマグに関してのみ言えば、スコープを載せる事が前提なら弾頭形状(ピストル弾 vs. ライフル弾)で不利になる以外、他に大きなマイナス要因はありません。 もちろんボルトアクションと比べられる物ではありませんが、半端なセミオート・ライフルよりむしろ構造上の精度は高いと言えます。 当然ハンドガンなのでバレル長が短いと言うハンディはありますが。

またオートマグはハンドガン・ハンティングを強く意識して作られた銃なので、名のあるカスタムバレルはどれも長くてスコープ搭載が前提となっている事も購入に動いた一因になっています。 やっぱり「カスタム」って言葉には弱いですね。

誤解その2、隠匿性:
重さ1.5kg超、全長30センチ超える44Magnumをいったい誰が隠し持つんですか? そんなの持っていて他人が気付かないのはTVや映画の中だけです。 実世界では堂々とライフル肩に担いでいるより目立ちます、間違い無く。

そもそも熊が出るような場所にさえ住んでいなければ44Magnumなんて不要な訳で、スコープを載せる事により失われる隠匿性は実用上のマイナスにはならないでしょう。

結果、そんな固定観念に囚われて貴重な銃を買い逃すより、「それはそれ」で楽しんだ方が良い、と言う考え方が出来るようになりました。 もちろん「そう思い立たせる貴重な商品の売り込み」があった事が最大の原因ですが。 で、実際に今手元にある奴はと言うと...

 

その1. Bull Barrel Custom


8.5" Custom Bull Barrel
TDE North Hollywood Frame
Simmons 2x20 Handgun Scope
Eagle Engraved Wood Grips

この銃は一年程前、Larryの手元にあった各種バレルの中から自分の好みに合った一本を選び、独自のマーキングを入れてもらった物を自前のNorth Hollywoodフレームに組み込んだ物です。

当初は以前書いた通り、レーザーサイトをグリップ内に組み込んだ「見た目完全サイトレス」銃をイメージしていたんですが、加工母体となるレーザーグリップが高い事(Crimson Laser Grip、約$240)と、8.5インチ・バレルなんで見た目の印象が宜しくない、と言う理由でスコープ路線へと変更になりました。 まぁ、出来上がってみるとこれはこれで格好良いかな、と自画自賛してみたりして...

 

その2. Kent Lomont Custom


12.5" Lomont Custom Octagon Barrel
TDE El Monte Frame
Nikon 2.5-8x28 EER Scope
Shooters Grip by Bruce

様々な諸事情により、貴重なコレクションなり何なりを処分しなければならない事は多々在りますが、このカスタムバレルもそんな中の一つとして流れてきた物です。 とある人物が70年代中盤にカスタム・オーダーした18本のバレル・セットの中の一本で、完全なる一品物です。

流石に物が物なので、敬意を表してニコンのピストル・スコープで纏めてみました。 このバレルに安物スコープを載せるのはバレルにも作者にも、そしてオーダーした某氏に対しても失礼でしょうから。

尚フレームは年代、色味を合わせる意味で中期のEl Monteフレームとしました。

後日別経路で裏話を聞いたので詳細や経路は分かっていますが、事情があるのであえて今は書きません。 いつか時間が経って、気が変わったら。

ちなみにそのオーダー内容は、全6種類の口径(44AMP、41JMP、357AMP、30AMP、25LMP、22LMP)をそれぞれ8”、10”、12”バレル長で計18本だそうで、今の価値に換算するとランボルギーニ・ムルシエラゴの新車が定価で2台買える金額です。

凄い... その1/10で良いから銃に使いたい...←庶民(俺)の声

 

上記二丁とも、スコープ調整と若干のチューニングが必要なので実射、グルーピングは後日それらが完了した時点で載せたいと思います。

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