Ultimate (Man Power) Driving Machine

 

 

石頭 v.s. 浮気心

車? 車はやっぱりメルセデス・ベンツでしょう? スポーツカー(Ferrari、Lamborghini、他)は勿論例外だけど、所謂乗用車に限ったら他に選択肢は無いよ。 ダイムラーに吸収され、クライスラーと合弁して、と段々にその質実剛健さが薄れて来てはいるけど、それでもやっぱり他のメーカーとは造りもコンセプトも違うし、歴史と伝統に裏打ちされた良さは(少なくともSクラスやEクラスには)まだ残っているからねぇ。

でも... たまにはちょっとよそ見したりするのも人生経験として悪くないかな。 航空機のエンジン屋がどれ程のものか、やっぱり知らずに語るのは良くないしなぁ... それにそもそも人力だし、コレ。

と言う訳で、以前からず〜っと気になっていたBMW製の「乗り物」を今更ですが手に入れました。 一応4輪車です。 前後マルチリンク・サスペンション(BMW 5シリーズと同じらしい)仕様です。 アルミ合金とFRPの複合ボディと、かなりハイテクな造りです。 勿論BMWのロゴもしっかり付いています。


BMW Street-Carver
 単位重量辺り最も高価なBMW量産車と思われます

この存在を知ったのはおよそ2年前、嫁のJeepのタイヤ交換の待ち時間に待合室で読んだ自動車雑誌の紹介記事からでした。 当時は

「ふ〜ん、BMWが面白そうな物作ったなぁ。」

程度の認識でした。 凄く興味をそそられたのは事実でしたが、

「たかがスケボーに$500はなぁ...」
 「天下のBMW製だから後で欲しくなったら何時でも買えるだろうし...」
「って言うか俺、そもそもスケボー乗れないし...」

そんな感じで月日が流れ、その存在自体記憶から消え去っていたんですが、先日娘にRazorスクーター買ってあげたのを切欠に「ふと」思い出してしまったんです。 で思い立ったが吉日と早速BMWディーラーに行ったところ、既に製造・販売は中止され、補修部品さえ供給不能な状態との事でした。 う〜む... 無いと言われるともっと欲しくなるのが人情でして、毎度お馴染みのeBayとCraigsListを漁る事数日、無事に探し当てました。 それも2台。

本当は新車が欲しかったんですが、BMWディーラー経由での購入の道は既に閉ざされている為、それは諦めざるを得ません。 中古でも手に入っただけでも良しとしましょう。 え? 何故2台同じ物を買ったかって? 正規チャンネルからの部品供給が絶望的なので最悪の場合は一台を部品取り用に出来るからです。 勿論そうならない事を祈りますが。

しかし本来この手の高級ブランド商品は「何時でも何処でも補修部品が安定して手に入る」と言う暗黙のお約束がある訳で、客としてもその安心感に金を出す部分が大きい筈なんですが、実際には発売からたった5年弱でタイヤ等の消耗品すら手に入らないと言う異常事態に陥っているようです。 その背後に何があったか知らないけれど、大丈夫か、BMW? それとも普段使っているメルセデス・ベンツの非の打ち所の無いサポート体制が逆に異常なのか??

まぁ何れにせよ、BMWの名前で売り出した割りにお粗末な事は否定出来ないでしょう。 逆にこれがイタリア製だと「ま、しょうがないか、イタリアだし」となるんですけどね。 人間の心理って面白い。

 

謎の仕様違い

さて今回手に入れた車体ですが、全くの同一商品で新車としての購入時期もほぼ同時期(前所有者談)なのに細かな仕様が違っていました。 どちらも約4年前、つまり発売とほぼ同時にBMW正規ディーラーから購入したそうなんですが。

--- 1台目 ---
補強入りサス・アーム。 アームの形状や車軸の取り付け方法が雑誌・他で見た物と同一形状。 ボード本体の色が若干薄い(明るい色)。 またボードにシリアル番号(車体番号)の刻印なし。 代わりに「ヘルメット被れよ、公道で乗るなよ」と言った注意文ステッカー付き。 (アーム等、アルミ合金が若干錆びてます(涙)...)

--- 2台目 ---
サス・アームの補強なし。 アームの形状や車軸の取り付け方法が後発の3輪スクーター、Slide-Carverと同一のタイプに。 ボード本体の色が若干濃い(暗めの色)。 ボード本体、底面にシリアル番号(車体番号)の刻印あり。 また注意文ステッカーは無し。

うーん、この違いは一体何なんでしょう? 発売当初、予想外に売れて供給が間に合わず仕向け国の違う固体まで販売に回したのか、それとも2次ロットから既にコストダウンに走ったのか? 謎です。 心なしか2台目の方が最大バンク角も大きいような気もしますし... 誰か詳細を知っている人が居たら教えて下さい。

 

さて、肝心の乗り心地は

実は私、上でも書いたようにスケボーが出来ません。 正確に言うとやった事がありません。 でも恐らく出来ないと思います。 不安定そう(イメージ)で、凄いバランス感覚が要求されそう(イメージ)だし。 でもこのボードの場合、色んな所で

「スケボーと言うよりもスノーボードやサーフィンに近い乗り心地」

と言ったインプレで書かれていた為、モノは試しで買ってみた次第でした。 一応スノボは出来ますし。 そしたらそれが大当たり。 乗った感じはまさにスノボ。 地面の上なのにスノボの感覚を味わえる。 しかもスケボーのような不安定感(イメージ)は全く無く、私のようなスケボー未経験者でも結構楽しめます。 果たしてコレが「Ultimate Driving Machine」のキャッチ・コピーに相応しいのかどうかは分かりませんが、乗って楽しいことだけは確かでした。 なのでコレはお勧めです。 是非皆さんも買いましょう。 楽しいですよ。

 

おまけ

ところでこの手の高級ブランドお遊び品を買う人はおおよそ以下の3種類に分類出来ると思います。

 1. 飾り・インテリアとして買う人
 2. 投資・転売目的で買う人
 3. 気軽に買って、しっかりと使う人

で、私は見事にBの人です。 確かに@のインテリアにも耐えうるデザインだと思いますが、この手の物はやっぱり使ってすり減らして遊ばないと。 それに写真で見るよりも現物はかなりデカイですから、飾る場所も限られますしね。 玄関になんか置いたらそれこそ下駄箱の代わりになっちゃうと思いますよ。

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